| 第ニ回K9ゲーム 次ぎ | |
| 2006年9月30日、10月1日の両日、第二回K9ゲームコンペティションが開催されました。その予選会、レッスン、本戦を一気に振り返ってみました。 | |
| はじめに 第二回K9ゲームは今年も沢山の感動と興奮に満ちあふれ終了しました。 どのチームの犬もとてもよくトレーニングされており、コンペティションでなければほとんどのペアが最高の評価をあたえられるべき内容でした。 1年に1度という長丁場をチームの皆でトレーニングを積み重ねてきたことで、個々のペアの成長だけではなく、チームメイトの絆や犬同士の社会性も大いに高まったことでしょう。競技中はもとより練習中にも沢山のドラマがあったはずです。それだけにやり終えた達成感や感動も大きかったのだと思います。これは他のオビディエンス競技やスポーツドッグ競技の世界と最も異なるところであり、K9ゲームの魅力のひとつです。 このコンペを主催して頂いたペットドッグトレーナーズ事務局とそのスタッフの皆さんに心より感謝します。そして、K9ゲームへと導いて下さったイアン・ダンバー博士に、深く深く・・・言葉では言い表せないほど感謝しております。 私達参加者は今後もこの素晴らしいコンペティションを広め、犬にとってフェアなトレーニングを普及することがダンバー博士への恩返しになるのではと思います。 |
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| チーム編成 | |
| 今回、私は2つのチームを持ちました。 1つは昨年出場してシードチームとなった、チーム・ファンドッグスです。そしてもう一つは、アウラでトライアル(レッスン)をしている飼い主さんと犬達で構成したチーム・アウラです。 ファンドッグスは昨年のチーム編成から2組を入れ替える事になりました。抜けたのは、アクセルと中西さん(ご自分のチームを作って参加する為に)とシャドーと諸星さんです(ご自分の生活上のご都合で)。新たに入ったのは、アウラでトライアルをしていた、まだパピーでやんちゃ盛りのブリタニースパニエルのゴウ君と小野池さんのペア。 |
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| そしておそらくサイズ的にも体重的にも参加犬の中で最も小さいであろうパピヨンのこぶたちゃんと渋谷さんのペアです。・・・なんでこぶたと言う名前なのか・・・決して豚に似ているからではなくて、このコを守る為につけられたのです。守る為?・・・詳しくお知りになりたい方は渋谷さんからお聞きください。こぶたちゃん、私達はこぶちゃんと呼んでいます。 ・・・・新しいメンバーの参加については色々考えました。パフォーマンスだけなら素晴らしい犬もいましたが、なんといっても犬がハッピーで飼い主が人間的に魅力があり、社会的に正しい考え方のできる方を選びました。勿論、トレーニングに対する意欲やパフォーマンスも素晴らしいものをもっています。 |
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| ゴウちゃんの底抜けに明るくって、有り余るパワーはさすが猟に駆け廻る犬種・・・家庭犬のトレーニング・・・うぅん?・・大変だぁ・・・でも楽しいっ♪ コブちゃんは小さくてもトレーニングに対する意欲はビンゴ以上です・・・新しいこともどんどん吸収していくし、学んだ事をさらにふくらませるハンドリング・・・・あっと言う間に仲間に溶け込んでいきました。 |
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| ファンドッグスのトレーニングは月に1度のペースで進んでいきました。 たった1回と思う方も多いでしょうが、ファンドッグスのメンバーは遠方からいらっしゃる方が多いのです。ですからぐっと凝縮した練習をすることが必要なのです。※予選前の1ヵ月はかなり詰めて練習しました。 ある日、スティックの飼い主の上野さんから重大なニュースがありました。 それはなななんと御懐妊されているということでした・・・・・・勿論人間がですよ。 素晴らしいニュースでした。しかもゲームには参加するという力強い言葉も頂きました。 とは言え、何かあっては大変ですから参加ゲームや練習については十分検討が必要でした。 しかしそれが老婆心であることはすぐにわかりました。妊婦は元気なんです♪ 結局、周りがあれこれと心配しているとそれがかえって本人のストレスになるのです。なので基本的には「元気?」の声がけだけで、それ以外はあまり心配を声に出さないようにすることにしました。 |
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| しかし、ニュースは良いニュースだけではありませんでした。 なんとミクちゃんが頚椎ヘルニアになってしまったのです。しかも重症です。手術をしても今までのような生活はできないだろうし、麻痺が残るとまで言われました。 私の頭の中は真っ暗になりました。でも一番ショックだったのは松下さん本人・・・・松下さんは今後K9ゲームを続けるべきか、ファンドッグスにいるべきか・・・そんな相談を受けました。しかし私の気持は既に決まっていました。私はもし松下さんが抜けてもメンバーを追加しない事と、どんなことになってもミクと松下さんにメンバーでいてほしいとお願いをしました。 そして手術の成功を祈りました。 ・・・ミクと松下さんはチームに残りました。しかしミクの予選参加は絶望的でした。 こうしてファンドッグスの予選会は厳しい状況の中での参加となりました。 |
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| さて、もうひとつのチーム、チーム・アウラは、名前の示す通りアウラの生徒さん達のチームです。このチームは全員が普通の飼い主さんと普通の家庭犬のチーム編成です。つまりプロのトレーナーや、プロになる為に学んでいる人が誰ひとりいないということです。しかも色んな犬種がいますし、トレーニングを始めたばかりの若い犬もいます。まさにK9ゲームにぴったりのメンバー構成といえるでしょう。 それともうひとつ、スター犬がいないということも見逃せません。どのチームにもチームを引っ張っていくような犬とハンドラ−がいます。しかしチーム・アウラにはそういった犬も人もいません。 ですから全員ががんばらないと予選突破は難しいのです。決勝でよい結果なんてとてもとても望めません。でもひとつだけ皆さんに目標を伝えました。 それは「打倒ファンドッグス♪打倒ビンゴ♪」でした。 これって面白い目標ですよね。だって私がまとめているチームですから仲間ですし、ビンゴは私とペアですから知り過ぎるくらい知った犬です。 でも、そんな身近なところに目標を置く事がアウラにとっては始めて体験するK9ゲームをリラックスして楽しめるポイントになると思ったのです。 とにかく楽しんでほしい・・・そう願っていました。 |
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| いよいよ予選会 | |
| 7月30日、予選会・・・今年は全チームが決勝には出られません。決勝に出る為には、基礎的レベルまでトレーニングされ、社会性がある犬とハンドラ−であること。そして魅力的なペアでありチームであることが条件になってきます。 ファンドッグスとアウラの決勝進出は勿論、私が練習をみたDog Plus+ や、松下さんが監督をしていて、アウラから移籍して頂いた角井さんとサンディ、假屋さんとレモンが所属するSMILE DOG STAR'S 。同じく移籍して頂いた真船さんと春子が所属する超・スペシャルチーム、それに中西さんの率いるHappy Paws にもぜひとも決勝進出を期待したい。・・・しかしこんなにも仲間達がいっぱいの予選会でしたから私としては嬉しい半面実に複雑な気持でした。 |
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| 予選会が始まりました。 ファンドッグスの最大の課題は「犬とワルツ」でした。昨年はビンゴと私で出ましたが、今年は全員参加でトライすることにしました。しかし、月に1度の練習ではさすがにお手上げです。そこで予選前の1ヵ月は毎週1度は練習をすることにして、なんとか予選までにまとめました。それでも3分間のところを1分しかできなかったのですが・・・・それにしてもみんな本当によくがんばりました♪ また、昨年できなかったことをできるようにするというのもファンドッグスの課題でした。それは個々にもチーム全体としてもありました。 そしてもう一つの課題はシードチームとしていかに参加する皆さんを盛り上げていくかも大事な課題でした。 ※本来はシードなので予選に出る必要はありません。 |
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| 予選は1日で沢山のチームが9つのゲームを行う為タイムスケジュールは超過密です。段取りよく進行する中で色んなドラマがありました。 そしてファンドッグスの予選結果は3位となりました。これは昨年の4位からひとつあがったのですからこの時点で昨年できなかったことをできるようにするという目標は達成でした。できなかったことができたから順位があがったのです。素晴らしいです。それも大黒柱であるミクちゃんの欠員や1.5人でがんばった上野さんや、加わって日の浅い2ペアのことを考えれば大躍進です。 ビンゴと私も、そしてメンバーも十分楽しめましたし本当に居心地のよい予選会となりました。 |
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| チームアウラの予選会は、これもまた素晴らしい内容となりました。 総合結果は5位でしたが、隣から客観的に見ていてもあの盛り上がりはどのチームよりも大きかったと思いましたし、他のチームへの応援や声援にも力がはいっていました。 またミュージカルチェアなどでは常に上位に入る健闘をしました。初参加という点でもその健闘ぶりは大きく評価できるものでした。 中でも印象的だったのは「ワンワンリレー」でした。 今回諸事情で出られなかったイオンの代打で寅次郎とままさんが出る事になりました。しかしなんと寅次郎は吠える事ができません(笑)それなのになぜ?・・・それはこれが勝敗だけを競うのではなく楽しむ事が大切なK9ゲームだからでした。 結局、寅次郎が吠えられないかわりにハンドラ−の鈴木さんが大きな声で「ワンワンワン」と吠えてくれました。勿論勝敗としては負けなのですが、大きな拍手と皆さんの笑顔を頂きました。私があなたを選んだことに狂いはありませんでした。鈴木さんあなたは素晴らしいです。そしてこれが決勝に進めた要因のひとつとなったことは間違いありません。 決勝進出チームの発表 ファンドッグスはシードなので決定していましたがアウラは微妙な位置づけでした。しかし私は少しも心配していませんでした。 基礎的レベルまでトレーニングされ、社会性がある犬とハンドラ−であること。そして魅力的なペアでありチームであることが条件であるならば間違いなくチームアウラは決勝に進めると予選が始まる前から確信していました。 そしてそのようになりました。 また、Dog Plus+と超・スペシャルチームも決勝進出が決まりました。SMILE DOG STAR'SとHappy Pawsは残念ながら予選通過はなりませんでした。どちらのチームもとっても素敵なチームですがほんの少し及ばなかっただけです、次回はきっと大丈夫♪いっぱい応援しています♪ |
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| 決勝までの練習 | |
| 決勝までの2ヵ月の練習が始まりました ファンドッグスは予選で1分間しかできなかったワルツの完成を中心にレッスンを行いました。なんと残り2分はまったく決まっていなかったのです。 それと大きな変化がありました。手術をしたミクちゃんの回復が思った以上に早く、後遺症が残ると言われていたにもかかわらず、しっかり歩くことができるまで回復したのです。 私の気持ちは大きく揺れました。勝敗だけを考えればミクちゃんに出てもらったほうがよい結果も期待できる・・・でも無理をして症状が悪化したら・・・ しかし安全を考えれば悩むまでもなく決断は既に下されていたのかも知れません・・・・ミクちゃんはミュージカルチェアのみ参加で進めていきました。 |
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| ファンドッグスのメンバーはあるレベルまでトレーニングされた犬と十分なハンドリング能力を持ったハンドラ−で構成されています。ドッグトレーナーもいるし、目指して学んでいる人もいます。ですからレッスンも凝縮して一気に進めることができます。今回ワルツをとりあえずお見せするまで完成できたのもそれが大きく影響しているはずです。私の不馴れな指導、いきあたりばったりな構成で迷惑をかけつつも、皆さんのアイデアとやる気が後押しして、本番前日になんと3分間を踊り終えるまでにこぎつけたのです。 ・・・ファンドッグスというチームはとても強烈なキャラクターの集まりですから、いつどこへ飛んでいくかわからないようなメンバーですが一度集中するとそれはもう時間を忘れて没頭するのです。 |
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| それから、またミクちゃんの話しなのですが、誰からともなく、松下さんとミクちゃんにもワルツに参加してほしいという声があがってきました。どんな方法でもいいからみんなで一緒にやりたい・・・・それがみんなの気持でした。私の心は深い感動に満たされました。・・・ また、それぞれのゲームのレベルもあがってきました。ミュージカルチェアは榊原さんとピノキイが素晴らしいパフォーマンスをみせてくれます。榊原さんはおそらくK9ゲーム参加者の中で最年長に入りますが、その気持とハンドリングは若い方にまったく負けていません。老若男女を問わず参加できるのもこのゲームのよいところです。 ドギーダッシュでは圧倒的なスピードのゴウちゃんと小野池さんの活躍が期待できます。ただし止まってくれるかどうかが問題です(笑)ゴウちゃんは回遊魚のように常に動いていないと死んじゃうんです。しかしブリタニー・スパニエルという犬種はなんと魅力的な犬でしょう。車で例えるならレース用の4輪駆動車のようなもの。性能は抜群にいいのですがフィールドを選ぶし、一般道ではその性能を持て余してしまう・・・ブレーキもハンドルもアクセルも敏感すぎるレスポンスで、繁華街はちょっと運転しにくい・・・駐車場には止まれない。でも一度得意のフィールドにでれば、その性能は一気に開花・・・そんな感じです♪ ディスタンスキャッチは運動音痴といいつつも相当な腕前まで成長した増淵さんとペッパーに期待を寄せます。ペッパーはアメリカで保護された犬です。ミックスかと思われましたが、新犬種図鑑を見ると、なんとなんとブルー・ピカルディ・スパニエルそのものではないですか・・・今やその美しい毛色とやさしい目でみんなを魅了する犬となりました。 コングレトリーブは田中さんとチェリーが楽しくって息のあったゲームを展開します。チェリーは昨年ゲームに出ていたシルフィーのお母さん。とってもよく似ていて、この2頭がウゴウゴしているとなんだか笑えてくるのです。 テイク&ドロップは増淵さんとペッパーが一生懸命練習した成果を出す場になるでしょう。ジョ−パップリレーではちっちゃなコブちゃんが素早い動きでみんなのところを駆け回るでしょう。ハンドラ−の渋谷さんがコブちゃんのように小型犬でもトレーニングすれば飼い主さんといろんなことを楽しめることを伝えてくれます。チェリーは昨年のリベンジ戦で5位以内の入賞を狙います。上野さんとスティックは1.5人パワーでドギーダッシュやミュージカルチェアを楽しんでくれるでしょうし、生まれてくる赤ちゃんと参加したなんて素敵な思い出になりますね。岩井さんはトレーニングスキルの向上とジェイのハンドリングで苦戦していたけれど一生懸命がんばった成果があらわれる場となります。ジェイの可能性は無限です。 |
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| チームアウラの決勝までの2ヵ月の練習 チームアウラは定期的に練習をしていますが、個別のレッスンも行っています。チームで行うゲームは全員で練習して、個別のゲームはマンツーマンのほうが効率がよいのです。 練習のポイントは予選で苦戦したドギーダッシュの強化やワンワンリレーやリコールリレーのスピードアップ、ミュージカルチェアの度胸づけ(笑)などです。 とくにドギーダッシュは予選では、ボーダーのベリー以外は全て負けましたから一度気持をリセットして練習しなおしです。ボーダーやコ−ギーは逃げるものを追いかけたくなる犬種ですからこのゲームは難関です。 ワンワンリレーは練習では11秒というとてつもなく早いタイムもでました。14秒前後が優勝予想タイムですからそれを遥かに凌いでいます。 リコールリレーは予選はトップでしたがさらに磨きをかけることにしました。このゲームには臆病なルーシーを参加させています。スピードとしては他にもっと早い犬もいますがあえて参加させています。自信をつけさせること、それもK9ゲームで学ぶことであり、勝つこと以上に大切なことなのです。そしてチームでそれを補うことができるのもよいところなのです。チーム最速の足を持つミックスのベリーとキャプテンの佐藤さんが素晴らしいフォローをするでしょう。 また、ジョ−パップリレーは2頭のダックスが挑んでくれます。ゴエモンとエルシイは「犬とワルツ」でも素晴らしいパフォーマンスを見せますが、このジョ−パップでも他の人の指示に従い、色んなコマンドを素早くクリアしていきます。 この2頭を見た人はダックスに対する認識ががらりと変わるでしょう。 ディスタンスキャッチでは川人さんとらぶりがソフトフリスビーにチャレンジです・・・このフリスビー実はあまり飛ばないのです。もう1組は戸塚さんとノアです。共にアウラ内の予選を勝ち抜いての本戦出場ですから期待できそうです。 コングレトリーブとテイク&ドロップには参加中最年少(本戦時1歳3ヵ月)のボーダーコリーのベリーと塩田さんが挑みます。一番難しいゲームにあえて最年少で挑むのですから相当大変なのですが、この数カ月の練習でどちらのゲームもマスター。あとは本番でそのパフォーマンスを出せるかどうかだけです。 ミュージカルチェアは各予選でわずか2ペアが勝ち上がり決勝となりますから、予選を勝ちあがるだけでもすごいことです。決勝では14組が最後のイスをとることになります。 |
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