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優しさとは

ひさしぶりの青空ですね〜
洗濯機フル回転です。
一日ぶりの駅前散歩いってきました。
すっかりおなじみが増えたUNOくんですが、相手もそれは同じです。
小学生たちの中に何名か毎日挨拶にくる子がいます。
ものすごいひとの波の中からUNOはその子たちを見つけます。見つけるまでは伏せているUNOですが、見つけると立ち上がるのですぐわかります。
時々間違えることもありますが、なかなかの確率で的中します。
そもそも犬はそういう能力に優れているのですが、UNOはとくにそういった能力に長けています。
もって生まれたものと環境と経験からくる学習が合間って開花した能力です。
上品な白髪の老婦人が挨拶に来ます。
やさしく声がけしてくださり、やさしく触られます。UNOはその優しがすぐにわかります。自分から寄り添っていきます。
これも親から受け継いだ遺伝子にスイッチを入れただけですが、どんなに素晴らしい遺伝子を持っていても開花させなければこうはなりません。
老婦人はコッカースパニエルと18年すごされたとのこと。最後の1年は介護だったけど・・・と遠い目
そんな老婦人がUNOを触りながら、「・・・すぐわかるわ、あなたが大事にされているってことが・・・・」と語りかけます。
きっと老婦人はUNOの中にその子との幸せな時間を思い出してたのでしょう。
今朝も微笑みと小さな感動から始まります。

さてそんなUNOですが、昨日もたくさんの犬たちとのセッションがありました。
そんな中で、大型犬で噛みつきの問題を抱えた子のカウンセリングがありました。
先住犬を噛んでしまい、3名の訓練士やトレーナーのレッスンを受けたが改善されず、管理管理で、最終的にはスパイクチェーンカラーとマズルボックスで散歩、そして犬との接触はしてはいけないと・・・その犬はストレスから体を痒がるようになり、無知な獣医はそんな情報も得ずにステロイドを処方して、結果的にはもっとひどくなる・・・・
家の中はまるで戦場のようらバリケートがなされ、あらゆるものが破壊されている。
たぶんもうどこにも相談できなくなって最後の砦が私だったのでしょう。
・・・
ゲートから入ると初めて会う私に緊張しながらも体を預けるその子・・・・
私はやさしくやさしく声をかけるだけ。
全貌をしっているわけではないし、初めて会うこの子のことをほとんど知らない私だが、この子は大丈夫だという確信をもった瞬間だ。
「よしUNOを出そう、きっとUNOはこの子の中にある優しい心と屈託のない笑顔を引き出してくれる。」
私はお茶を出して、この子が場に慣れるのを待ってUNOを解放しました。
緊張しているその子にUNOは静かにしかしすっと近づき小さな距離と低い位置で挨拶をしにいきます。けっしておどけず、興奮せず接します。
この子は怖さと緊張で目を背けますが、背ける中にも接したいという欲求がわずかに見て取れます。
UNOを一度リコールします。
最近確実にもどれるようになってきたUNOは一度その子から離れます。
その子はほっとした様子の中にもすこし残念そうなそぶり・・・またUNOを解放、そしてまたリコールを繰り返していきます。
何度かのそうした中でその子の中から忘れかけていた犬としての喜びの芽が開きます。
顔も背けなくなります。体から緊張が落ちていきます。足取りも柔らかくなって来ます。
あるきっかけの後
外に走り出し、追いかけるUNO、そしてすこし転移行動はあるものの元気に走り回るその子
転移行動の最中はウノは動かずそれがおさまるまで待ちます。
それからチェイスに犬プロレス・・・
まだ雨の後で人工芝はべしゃべしゃ
そんな中でその子とウノは転がるものだからまるでシャワーでも浴びたかのようです。
UNOを呼び戻すとその子も一緒になって戻って来ます。
私はこの子たちと一緒に歩きます。右と左にそれぞれがぴったりついて歩きます。
笑顔と笑顔と笑顔で歩きます。コマンドなんて必要ありません。
ただただ喜びに満ちたあゆみです。
それを見る飼い主さんの目には驚きと喜びと涙もあります。

そしてカウンセリングのスタートです。
そうなのです、これはカウンセリングの前の出来事なのです。
実は私は先にUNOにカウンセリングを依頼したのです。
彼は見事にそれをやってのけました。わずか3ヶ月の子犬のUNOが精神的にも肉体的にも時間的にも問題を抱えた大きな成犬を相手に・・・
bingoがそうだったように、UNOもまたこうしてたくさんの犬たちの心を開いていくのでしょう。
私たち人間が犬に伝えられないことをUNOは担ってくれるのです。
偉大なbingoとUNOが接したことはありませんが、UNOは私を通してbingoのことを知っている。
私はUNOがとてもよくできた時はこう叫びます。
「Bingo‼︎」
私もまた今朝の老婦人の目の奥にあったような優しさを持ちたいと思うのです。
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