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人と犬の関わり

そよ風が気持ちのいい朝。
あまり暑くならないといいのですがね。
さて、昨日もたくさんの犬たちで賑わったアウラです。
そんな中、大型犬の警察犬登録ができる犬種の散歩レッスンがありました。
この子はアウラに来る前はとある訓練所で徹底的な管理と強制訓練を受けてきました。その後はセラピードッグ?トレーニングを受けましたが、それもリードのある中での制御型のトレーニングでした。
そのため、この子は解放を知りませんでしたし、生徒さんもそんなこと怖くてとてもできないというスキルと精神状態でした。
アウラにいらした時は強烈なスパイクチェーンを装着して、興奮とストレスでいっぱいのその子と疲れ果てて何を語るべきかが定まっていない生徒さんの姿がありました。
しかし私にはその子の中に一点の曇りもない愛情深かさを感じ取ることができました。
カウンセリングでは生徒さんの間違った犬の捉え方やこれまでの経緯にひそむ問題と危険性、そしてこれからのレッスンの可能性についてお話をしました。
当初は私のお伝えすることの半分も理解いただけずにいましたが、この子と私のデモの中で生まれてくる信頼関係と喜びに満ちた関わりを眼の前にして、どんどんかわっていきました。
アウラでは基本が解放ですからこの子は自由に走り回れます。その姿も生徒さんにとっては気持ちを解きほぐしていったでしょう。
ウノとのセッションでははじめこそ大興奮でしたが、ウノがすこしづつそれを沈め、いまでは犬プロできる友達になりました。
散歩ははじめこそどうしてもリードを引っ張ったり短く持つ癖がありましたが、昨日の散歩ではほとんどひっぱらない、リードは片手でもつことができました。
駅前ではたくさんの往来の中で静かに待つことができます。
大きな子とも小さな子とも、またたくさんの犬に囲まれてもしっぽを振りながら体を低くして挨拶しています。
なんといっても生徒さんのかける言葉を聞き、アテンションをはずさずに楽しく歩く姿には意思疎通と信頼関係が見て取れます。
通り過ぎる人々から
「かしこいねぇ」「かわいいねぇ」とたくさんの声がかかります。
私はその姿をうしろからみながら感動を覚えます。
できることならこの時間がずっと続いて欲しいと願います。
そしてがんばった生徒さん、それに答えるこの子に深く感謝しました。
まだまだなところもありますし、もっとたくさんの楽しい時間、もっとすばらしい感動と喜びを共有するための必要なことはたくさんあります。
そこには時間も労力も必要ですが、それはけっして苦痛ではなく、全てに可能性をもったアクションです。
この子だけでなくアウラにやってくる、この感覚を理解できている人と犬はそのことを知っています。

訓練所では、「ほめるだけではこの犬はコントロールできないです」と言われたそうです。
私はこの子に一度たりとも強制したことはありません。リードを引くこともありません。
飴と鞭にはしません。
私がこの子と生徒さんにお伝えしたレッスンはそれまでの数分の一です。

犬との関わりは力では示せません。服従という関わりは伝えることはできるかもしれませんが、社会の中で人と犬が共存し、認め合える関わりにはどうでしょうか。
もしもこの世の中が戦争中であり、ピリピリとした社会、規律と支配が大手を振って歩いているようなら、強制訓練は見事に示され評価されるでしょう。
子供達はその姿に旗をふるでしょう。
首元でギラギラと光る拷問装置のようなスパイクチェーンに憧れを持つかもしれません。
しかし、昨日歩いた道のりにはそんな緊迫した風景はありません。
子供達は芝生の上でボール遊びをし、学生たちは寝転がりおしゃべりに夢中、奥様たちはテニスで歓声をあげ、サイクリストたちが通り過ぎる。
駅のキオスクの店員さんが手をふり、ベビーカーを引いたママさんが笑顔でこっちを指差している・・・・
そんな中で、こわばった顔、厳しい口調で「座れっ」「伏せっ」「待てっ」「来いっ」「後へ」と命令し、しっぽを垂れながら従う姿が必要だろうか?

人目も気にせず笑顔で声をかけ、笑顔で集中する姿には競技会では減点だらけで点数にならないかもしれません。
しかし昨日、今日、この散歩コースには審査員は立っていません。
そこにいるのは善良なる市民や犬たちです。
訓練所では「人に触れさせるな、犬と交わるな、遊ぶな、クレートに入れろ」と言われます。
いったいどこをどんな気持ちで歩けと言うのだろうか?
いつの日かもっと人と犬が法律や規律で裁かれず、もっと本質的なところで認め合えるようになれば、大きく言うならば環境破壊や絶滅危惧種の増加ははどめがかかるのだろう。
ヒエラルキーの頂点にたつ人類がすべきことは、弱者に対して心を開くことではないだろうか?
アウラのインスタグラム
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2つのイベントのご案内をアップしました。
ひとつは、ディスク大会参加のご案内です。
プレイズの6月15日土曜日のイベントに参加します。
ご一緒できる方はメールでディスク大会参加のタイトルでお知らせください。
こちらはアウラの生徒さんならどなたでもどうぞ。もちろん私とウノも参加します。
費用はプレイズのエントリーフィーのみです。
あとはお昼ご飯の持ち寄りで楽しみましょう。

もうひとつは、大変大変お待たせしてしまった手作り食セミナーの開催です。
今年はすでに1回行っているのですが、再度の開催となります。
どなたでも参加いただけますが、いつもとおり少人数制ですのでご希望の場合はおはやめにどうぞ。

日 時  2019年7月6日土曜日  10時〜19時頃まで(参加する犬の数により異なります)
場 所  アウラ坂浜レッスン場
募集数  少人数制(犬と同伴が基本ですが、犬なしでの参加も可能です)
参加費  16200円/人+犬
※ご家族で人が増える場合は8100円/人
※ご家族で犬が増える場合は8100円/犬
※参加費にはセミナー資料代(ご家族に1部)・昼食代・ティータイムのお茶とケーキ代・犬の手作り食材代が含まれています
受 付 メールにてお申し込みください events@auradog.com
※メールタイトル 手作り食セミナー
※必要事項 参加者名・犬名・連絡のとれる電話番号とメールアドレス・住所

特記事項
犬が苦手だけど参加したいという方にもぜひ参加していただきたいと考えています。
犬連れでない場合は、その子の性格や生活状況などをスクリーニングして食事を作ります。
作った食事は持ち帰っていただき食べさせてください。

今回は犬が健康な状態を前提としたセミナーとなります。もし健康状態に不安がある方はご相談ください。
各疾患における食のセミナーをご希望の方はマンツーマンにてお伝えしますのでご相談ください。
パピーから老犬まで参加可能です。

朝から夜まで長時間にわたりますので、犬たちは時々解放してフリーで遊ばせます。
セミナー時はクレートまたは足元で待機となります。

ドッグフードからの移行の場合はその段階における考え方とはじめての手作り食から最終的な手作り食へのプロセスをご案内します。
お申込み後のキャンセルには料金が発生しますのでご了承の上お申込みください。

その他ご不明な点がありましたらお問い合わせください。

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