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先々

お天気いいですね。
今朝は年の離れた友達からお電話いただき、元気そうな声を聞いて嬉しい朝です。
81歳のその人は友達といってはいけないのかもしれませんが、以前のデザインの仕事の時からのつながりで、仕事はもちろんafter5やお休みの日も楽しくおつきあいさせていただきました。
そのこともあってそれ以降は電話でのやりとりが続いています。もう何十年という単位です。
数年前からは糖尿病やなんやらで今は杖の欠かせない生活のようです。
でもデイサービスや訪問などを利用しながら老後を楽しく過ごされているようです。
奥さんとははやくに別れているのでひとりきり、年金生活の男性というとなんとなく寂しくてみじめな感じもしますが、そんなことはなく、質素ではあるものの楽しい老後というのもあるのだと教えていただいてます。
思えば、私は20代は遊び呆け、30代は仕事と遊びの両立、40代は犬にぞっこん、そして50代でようやく自分のペースがつかめてきたかなって感じです。
順風ではなくて、あれやこれやがあって、本当に人生ってよくわからない。
計画通りに進んだことなど一度もありません。というか計画性のない人生が私の人生なのかもしれません。
はたしてこんなことでいいのだろうか?と思うこともなくはありませんが、目の前のことに向かうのが精一杯な私にとってはこれが最善なのかもしれません。
しかしながら60歳超えたら今の仕事のスタイル変えようかなっていっ時思ったことがあります。
自分自身は特に変える気持ちはないのですが、やはり他人から見た時に体力的なことや見た目てきなことで、あぁ、おじいさん先生がやってる教室ねって言われるのもちょっと気分悪いし、同じことができなくなってしまうのも嫌だし・・・なんて考えたことがありました。
でも最近ちょっと考え方がリセットされました・・・というかもとの自分に戻りました。
というのも、動物写真家の岩合光昭さん・・・私は彼のファン、NHKBSの世界ネコ歩きという番組をよくみます。
で、今日から公開の映画「ねことじいちゃん」の監督が岩合さん。
岩合さん映画初監督というから驚きです。そして年齢を知ってびっくり、なんと69歳ですって!
私の知っている岩合さんといえば、大きなカメラ抱えて、いつもモンベルのアウトドアファッション、真っ黒に日焼けした顔に白髪。そしてねこと喋る時は子供のような声、そして満面の笑顔のへんなおじさん(ごめんなさい)。世界中を旅しながらネコを撮り続けている・・・どうみても浮世離れした生活をしている。実際の生活はどうだかは知りませんが、映像からは普通の生活は想像できません。
そんな彼が70歳を目の前にして映画の初監督にチャレンジしています。
私より一回り以上先輩の岩合さんがそんなチャレンジしているのに60超えたら仕事を楽な方向に振ろうだなんて・・・・それこそ鼻くそみたいな考え方です。
たとえ周りから、先生老けたねって思われようが、シワが増えようがシミだらけになろうが体力の続く限り犬と走り回ろうと思っています。
で、話は飛びますが、昨日の朝、新百合ケ丘駅前でウノとオビディェンス稽古、そして夜は町田駅前でオビディェンスの稽古をしました。
単純に歩くだけならどこでも歩けますが、オビディェンスとなると話は別です。
どんな刺激の中でも集中を途切らせずにいることを要求し、正確で確実で素早い作業を持続的に求められる競技・・・環境エンリッチメントという観点からすればちょっと異常な世界ですし、本来は不要なこと。
しかしながら犬と人の関わりにおいてこれほど色濃く厳しく評価されるものもありません。
ただ、それを競技の中のみできたとすればそれこそ私からすれば本末転倒、単に犬にストレスかけているだけとも思えます。
やはり大切なのは日常生活の中で、どんなところでも信頼しあって過ごせること。そして社会に迷惑をかけないで過ごせ、自分の犬が社会で認められる存在、愛される存在で居続けること。そのためのオビディエンスだと私は考えています。
なので大きな駅のたくさんの人混みの中でも私とウノは一体となって歩けることや待つことを稽古します。
ひたすら私に注目しているウノを見て、いろんな声が聞こえてきます。
どれもウノを褒め称える声です。休憩していれば人が声をかけてきます。犬種を聞かれればボーダーコリーと答えます。そうすればボーダーコリーの株があがります。月齢を聞かれればもうすぐ8ヶ月と答えます。そうすれば子犬のころからいろんなところに連れていくことが大切だということを知ってもらえます。
世の中には間違ったサービスや考え方や受け取り方がはびこっています。私がこうして動くことですこしでもそれが良い方向に向かえば嬉しい。
で、ウノくん本当によくできました。
あれだけの刺激の中で完全ではありませんがすばらしい集中を持つことができました。
人の往来の中を私から目をそらすことなく歩き続けます。その距離は競技会で必要とする距離の何十倍です。
新百合ヶ丘の駅にパン屋がありますが、その横にウノを伏せさせて待たせます。
リードフックなどありませんから地面にアースならぬ地球というフックにくくりつけておきます。
最初は少しの時間のかくれんぼで馴致しておき、何度かの試行ののちに私はパン屋の中にはいります。パンを選びお代をはらって出てくるまでおよそ5分
そこはガラス窓なのでウノの様子は見ることができます。ウノは微動だにせず伏せています。前をたくさんの人が通ります。
パンを買って外に出て、ウノを解放します。私はたくさんの人のことなど一切気にせず、ウノと抱擁し声をだしておもいっきりほめます。
ウノの中に大きな達成感と愛情と信頼がふくらみます。
そしてまたコンコースをヒールで歩きます。・・・・完全ではないが来た時よりも意欲的に、昨日より確実に成長しているウノと私がいます。
夜の町田駅ではさらに大きな刺激の中で同様のことにトライします。
そうするとまたうまくできないことが見つかります。今度はそれを美しくできる身だしなみを身につけましょう。
しつけ、漢字で書くと躾・・・身を美しくすると書いて躾です。
私のオビディエンスはそこにあります。
一緒にオビディエンスしませんか?
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