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フリスビーもアジリティーもダンスも全部一緒の続き

前回のブログでは、犬がミスだと思うか、人がミスだと思うか、そこが問題だ、

10回同じことをトライして、そのうち2回だけ人が思う通りにできたとすれば8回は失敗・・・
でも犬はその違いに気がついているだろうか・・・・
何回めが成功で何回めが失敗だったとわかっているか・・・・
遠回りになっていないだろうかというところから
人も犬も同じようにそれが正しいと理解して伝えるための方法に触れていきたいと思います。

脳トレとプロセス

犬にも人にも脳があり、外部の様々な刺激をニューロンと呼ばれる神経細胞が受けて、その情報をシナプスを介して体の隅々に伝達しています。
それが行動につながっていきます。

犬が生まれたとき、脳細胞の数はみな同じですが、それぞれの環境や経験によってそのつながりであるシナプスの数は変化し、記憶力と学習力に個人差をもたらします。
シナプスは学習の接着剤のようなものですので情報ばかりをたくさん入れこんでも接着剤であるシナプスが不足していると正しく記憶できないばかりか、行動にもつながりにくくなります。

つまり記憶と行動の質は、シナプスを活性化させることで向上できると言われています。

新しい経験や体験などによって脳が活性化される時、シナプスの通りが良いと接着部分が増える分、情報をたくさん伝えられる・受け取れるという効果がみられます。

『遺伝子と行動』(ナカニシヤ出版)
児島 伸彦 山田 一之共著

まぁ、難しい話はさておいて、
私たちが初めて自転車に乗るときは、何度もあれこれ体の動かし方を学習して乗れるようになりますね。
それはいわば失敗の連続なのですが、その時は失敗ではなく成功へのプロセスなのです。
同様に犬のトレーニングも同じことを何度もやりながら正しい方向に導いていくことが大切です。

一つのことを成し遂げるための
失敗ではなく成功へのプロセス

アウラ語録

うちのウノは子犬時代たくさんの要素は教えませんでした・・・・


一般的にトレーニングというと「おすわり」に「ふせ」に「まて」に・・・・さらには芸事のように「おておかわり」「ツイスト」・・・とくにボーダーコリーのような仕事よくの強い犬はそうしたことを一気に学んでいきます。
ところがそれらは単純な接着の仕方しかしていないと柔軟性が失われてしまいます。

例えば、「おすわり」を人の正面で教えると、その後、犬は必ず人の正面に来て座るようになります。
それは良い面もありますが、後ろで座ってほしいとか、遠くにいる犬をその場に座らせたいとか、自分が寝転んでいる時に足元で座らせたいとか・・・・なかなかできなくなります。
訓練競技や試験では決まった形の繰り返しなので、そればかり練習している犬はこんな単純なことさえミスしてしまいます。

一方でウノは一つの要素をいろんな方向から多角的に捉えて行動することを伝えました・・・・

例えば、椅子という要素

  1. 椅子の上に登る
  2. 椅子の背に足をかける
  3. 椅子の周りを回る
  4. 椅子の下をくぐる
  5. 椅子の背を伝え歩く
  6. 椅子を押す
  7. 椅子の上で廻る
  8. などなど

たったひとつの椅子にもいろんな捉え方があるんだと伝える。
先ほどの自転車に乗る練習で言うならば、ただ自転車に乗れればいいというのではなく、それでジャンプしたり、回ったり・・・そう、自転車でどんな表現をしたいか・・・につながっていくのです。
私はここに想像性や応用力を感じますし、個性を感じます。

オリンピック競技にもなったスケートボードや自転車のBMXフリースタイル・パークなどはまさにそれです。

彼らは教えられたことを教えられた通りにするだけではなく、自分たちらしく表現することに楽しみを得ています。

表現する喜びを伝える

アウラ語録

それによってシナプス接着面は柔軟になり、可塑性が生まれます。
そうやって経験と学習を繰り返した脳は興奮物質である様々なホルモンを分泌し、やる気と集中力につながります。
こうした脳を作っていくとトレーニングに際しても注意力が高くなるため効率よく学習することができるのです。

結果的に犬がミスだと思うか、人がミスだと思うかの部分に齟齬がなくなるのです。

すぐに実践できるトレーニング

まずおすわりテストです。

犬を立たせておくか伏せさせて待たせておく。
人と犬との距離は1メートル以内とする。
トリーツなどのモチベーターは使用しない。
コマンドは声かハンドシグナルのどちらかのみを使用する。
その上で次の指示を行う。
ひとつの要素は各10点満点
合計100点満点です。
満点には、一つの要素に対してひとつのコマンドで確実にできた時。
コマンドの数が1つ増えるたびにマイナス1点、つまり10回指示をだすと0点となります。

  1. 立った状態の自分の正面でおすわり
  2. 立った状態の自分の後ろでおすわり(犬に背を向けた状態で振り返ることなく)
  3. 座った状態の自分の正面でおすわり
  4. 座った状態の自分の後ろでおすわり(犬に背を向けた状態で振り返ることなく)
  5. 寝た状態の自分の頭の上でおすわり
  6. 寝た状態の自分の足元でおすわり
  7. 立った状態で犬におじぎをしたポーズの自分の正面でおすわり
  8. 立った状態で犬におじぎをしたポーズの自分の後ろでおすわり
  9. 座った状態でバンザイのように両手をあげた自分の正面でおすわり
  10. 座った状態でバンザイのように両手をあげた自分の後ろでおすわり

さぁ、やってみましょう。
95点以上取れれば脳はとても柔軟で効率よくトレーニングができています。
94点〜80点であればこのトレーニングを日課の中にいれていけば確実にあなたの言葉を今以上に理解できるようになります。
79点〜60点であればこのトレーニングの前にまず自分の指示のあり方をみなおしましょう。
59点以下であれば逆にチャンスです。
まだ脳は働いていません。これから柔軟な脳をつくっていきましょう。

大型犬、牧羊犬、新しいグループの合同グループレッスンとBBQとタグトーイ作り

いよいよ年末、クリスマス、忘年会シーズンです
アウラならではの3つの要素を組み合わせたイベントの開催です。
12月26日12時より開始
12時から13時 レッスン&ゲーム
13時30分よりafter Christmas &忘年会BBQ
15時よりクラフトタイム・オリジナルタグトーイ制作
17時解散

料金 レッスンは通常通り4400円です。タグトーイ代は犬たちへのクリスマスプレゼントとして含みます。
BBQ代金 3500円/人
ソフトドリンク以外のアルコールはお出しできませんが、車の運転をされない方は各自でご用意ください。

参加ご希望の方はメールにて
events@auradog.com

参加者名・犬名をご連絡ください。
準備の都合上、12月5日までにご連絡ください。
なお、BBQに関しては食材の調達の都合上キャンセルされても料金が発生しますのでご注意ください。

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