1. HOME
  2. ブログ
  3. 短頭犬において思うこと

短頭犬において思うこと

雨ですねぇ
テルくんも帰って私とウノも久しぶりに自宅で過ごした夜でした。
こんな時はとっても甘えん坊なうーたんです。それがまたかわいくってたまりません。
忙しい週末が終わったら今度はキャンプの準備、それがおわったら手作り食セミナーの準備して、さらにテレビ番組の撮影で1週間まるっと協力、
テレビ番組のほうは放送日程などきまったらアップしますが、今度はNHKです。
手作り食セミナーはいまのところ8月2日日曜日を予定しております。
いつもとおり少人数ではありますが、コロナの状況次第というところもありますので慎重にすすめてまいります。
さて、テルくんを預かっていて思ったことがあります。
テルくんはボストンテリア、いわゆる短頭犬
短頭犬にはブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、 チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、狆、ペキニーズ がそれにあたります。
この子たちは気道が狭いため高温多湿に弱く、日本の夏には適していないことが多く見受けられます。
テルくんの場合もしかりで、預かっている間はほとんど雨、あるいは高温の日でした。屋外に連れ出すと嬉しそうにしているのですが、すこし運動をするともう自分から休もうとします。そう、辛いんですね。
太っているというのもありますが、やはり呼吸がしにくいのです。
いびきもすごいし、起きていてもいびきのようにブフブフと音をたてて呼吸しています。
このようなことから多くの国と地域において飛行機による輸送が禁止されています。
日本でもたとえばANAは国内線であっても禁止しています。
で、この症状が強くなると短頭犬種気道症候群という遺伝疾患として現れてきます。
こうなるとそのままでい日常生活も厳しくなるため突然死のようなこともあります。
テルくんの場合も強くはありませんが
いびきや呼吸をするといびきのような音がしたり、少しの運動で辛くなること、それによだれもすごい、
パンティングしても舌そのものが短いため気化熱による体温調整能力が低く熱を発散できずに高体温になってしまいます。
実際にだきあげたりするとすごい高体温であることに気づきます。
この子たちは常に努力呼吸していると様々な二次的な症状が出て「喉頭虚脱」や気管がつぶれてしまう「気管虚脱」になることもあります。
多くの場合老化とともに症状が悪化するため飼い主さんははじめのうちは気に留めないのですが、これらを抜本的に改善する方法はほとんどありませんので、そうならないように日常を気をつけてあげるのが大切です。
これらのことはすべて個体差がありますが、それを交配の段階で選別的に作り上げることは困難ですので本当にリスクヘッジが難しいといえます。
またそうした犬種同士のミックス犬が最近出回っていますが、それらはさらに遺伝的背景が不明瞭なためいつ何がおこるかだれもわかりません。
こんなことで不幸な結末を終えてしまうことはだれも喜びませんので十分注意が必要です。
今年の夏も来年の夏も再来年の夏も日本は高温多湿であることは変わりありません。
見た目にもかわいくコミカルな動きや表情、そして思っている以上に賢くて運動能力も高い短頭犬ですがこの子たちの幸せのためにも私たちは賢くならないといけませんね。
ブログ村をワンクリックよろしくです。
にほんブログ村 犬ブログ ボーダーコリーへ
にほんブログ村

関連記事