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犬のにおいかぎ

春の陽気が一段と高まってきましたね。
春は命が芽吹く季節です。
動物たちも植物たちも忙しくなります。
犬たちはにおいかぎに夢中です。
うちのうーたんも散歩に出かけると開放している間中においかぎです。
その時の状態を一言で表すならば

臭いの旅行

そんな言葉がぴったりです。
私たちにはそのにおいはほとんど嗅ぐことはできませんが、彼らはその匂いを手がかりに、そこにどんなタイプの、何歳くらいの、性別がどちらで、去勢避妊しているか否か、性格はどんなで、社会的な立ち位置はどんなで・・・
すべてを理解します。
もちろん理解するにはそれに見合った経験がないと正しく判断はできません。
また、パグやフレンチブルドッグ、ペキニーズなどの鼻が短い短頭種たちはにおいを察知する嗅細胞(きゅうさいぼう)が少ないためにおいかぎ下手です。そのため執拗に匂いを嗅ぎたがる傾向があります。
また、鼻が乾燥していると匂いの吸着が弱くなるため、短頭種たちはよく鼻をなめますね。

乾燥は犬の匂い嗅ぎを疎外する?

最近はすこし乾燥が減ってはきたものの、まだまだ乾燥気味のお天気です。
犬の鼻が乾燥しているとよくないという話を聞いた事があると思います。
これはたして本当なんでしょうか?
実は犬の鼻の乾燥はよくあることなんです。つまり病気とはあまり関係がないのです。
そもそもなぜ犬の鼻が濡れているかと言いますと、犬自身が自分で鼻を舐めているからなのです。
鼻をなめる理由は簡単です。
濡らしておく事で、細かな分子のにおいを収拾しやすくするためです。
ウエットな状態の食べ物のほうがにおいはしますよね?
ちなみに私はクロワッサンのや犬においコーヒーの豆をひいたにおいが大好きです。
それはさておいて
暑いときミストのような霧が出ているお店がありますが、そういうところを通ると細かなにおいがすることがありますよね?
我々人間でも水分を含んでいるもののにおいほど嗅ぎ取る事ができます。
犬はにおいで景色を見ると言うように、犬のにおいを認識する能力は我々の100万倍から1億倍ともいわれるほどです。
そのアシストをしているのが鼻の濡れ多状態なのです。

ただ、犬だって常に鼻を濡らしてにおいをとる必要はないわけです。
寝ているときや、部屋でのんびりしている時、外でたってリラックスできているときは鼻は濡れていません。
とくに乾燥している季節ではその傾向が強くなります。
また、一般的に鼻の長い犬の方が嗅ぎ取る能力は優れています。科学的な解明はされていませんが色素の濃い犬の方が嗅覚は優れているとも言われます。
ですのではなぺちゃ犬のほうがにおいを嗅ぐことに鈍感なので鼻は乾燥気味になるようです。
同じ犬種でも黒い子と白い子では白い子のほうが乾燥しやすいということも言えるかもしれません。
また、臭いそのものの分子も重いものと軽いものがあります。
アンモニアの臭いは空気より軽いのでより遠くまで運ばれやすいです。
犬達はこの臭いをよく嗅いでいます。
マーキングの多い子はこの臭いをとりたいので鼻を常に濡らしておきたいわけですが、そうでない子は特別に鼻をぬらす必要がありません。
食べ物の臭いの多くは空気より重いので、地面付近にあります。
食いしん坊で拾い食いの多い子は地面のにおいを嗅ぎ続ける行動が習慣化していれば鼻は常に濡れているでしょう。
それから、犬種によっては高いところにある臭いを嗅ぎたがるタイプと低いところにあるにおいを嗅ぎたがるタイプがあります。
ポインターやセッターは高いところのにおいかぎが得意ですし、ハウンド系やビーグルなどは低いところのにおいかぎが得意ですので常に地面をかいで移動していますよね。こいういタイプはいつも鼻が濡れています。

また、どんなにおいでもよくかげるかと言うとそうでもありません。苦手なにおいもありますし、得意な匂いもあります。

人の匂いに依存する犬たち

得意なにおいのひとつがすっぱい匂いです。
そのすっぱい臭いの代表が汗の匂いです。
ご存知のように犬は汗をほとんどかきません。汗をかくのは草食動物・・・・つまりハンティングの相手のにおいです。
また、人間も汗をかきますが、そのにおいで自分の飼い主さんを感じ取っています。また私たちの精神状態までもかんじとります。
よくバラエティ番組でかぶりものをしたり変装したりして犬を騙そうとするのがありますが、私からすれば滑稽・・・犬のことを理解していない人が制作するとあんなことになるのですねぇ

あと、靴下が大好きという犬が多いと思いますが、あれも足の裏の匂いにすっぱいにおいがあるからなのですね。

もうひとつ得意なにおいがあります・・・・とくにウータンが得意なにおい・・・・
鼻腔と上顎との間に、フェロモンを感知する場所、ヤコブソン器官があります。
フェロモンは揮発性の物質のため拡散されやすいため、近くに発情期のメス犬がいなくても察知することができます。
またおしっこにもフェロモンが分泌されるため、そうしたにおいは執拗にかいだり舐めたりします。
うーたんはこのおしっこをなめるのが得意・・・・いや困るのですが、本能的にやめられないようです。

ほかにも母犬が子犬を安心させるために発する鎮静フェロモンのにおいが得意とされます。
うーたんは子犬たちが寄ってくるのはもしかしてこの鎮静フェロモンがでているから・・・・いえいえ、うーたんはオスですからね・・・

 とにもかくにも、においに依存する犬たちです。
「オレ、なんか犬が寄ってくるんだよねぇ」
「オレ、いつも異常に舐められるんだよねぇ
そんなあなたは汗っかきですね♪
ちなみに私は汗かきではありませんが、なぜか犬たちが寄ってきます・・・・なぜ?

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