1. HOME
  2. ブログ
  3. 犬の歯磨き

犬の歯磨き

今日も暑いですねぇ〜
世界陸上も今日で終わりです。お休みなので楽しみたいと思います。
さて、歯磨きについてのお話をすこしだけ。
昨今、無麻酔歯石取りというのが巷で流行っているようです。
はたしてそれってどうなのでしょうか?
無麻酔でもできるからすごいテクニックがあるのでしょうか?
無麻酔でどこまで歯石がとれるのでしょうか?
リスクはないのでしょうか?
メリットは?
賛否両論あるようですので、その是非には言及しませんが、
ウノには麻酔をしての歯石取りを行いました。
歯専門の獣医にもいきましたが、そこでは無麻酔でスケーラーを使って少しづつ何度にも分けて除去すると言われました。
どんな犬でも無麻酔で歯石を取りますというところも数件問い合わせましたが、どこもその現場は見せてくれないようです。
そのかわり無麻酔で歯石取りをしている動画を見ることができます。
なるほどね〜
ブラックボックスでの施術は理解できないと私は判断しております。
そもそもハンドスケーラーを使っての歯石除去は歯のエナメル質を傷つけ新たな歯石を付着しやすくします。それは人間の世界では周知の事実ですね。ですからどの歯科医でも超音波スケーラーを使います。
犬のエナメル質は0.1㎜〜1.0㎜ほどで約3㎜の厚さがある人のエナメル質に比べるととても薄いですからハンドスケーラーでの施術リスクは人間以上です。
またハンドスケーラーはいわば鋭利な刃物です。人間の場合は口を開けたままじっとしているので良いのですが犬の場合はどうでしょうか?
多くの場合、歯石が付着して歯周病を発症している犬が歯石取りを行いますが、当然歯周病の場合少しでも触れれば膿や血が出ます。そうすると怖いのは細菌感染です。
歯石はとれたけど細菌感染して大変なことに・・・・。
痛みに耐えうる犬の精神的な苦痛はどうなのでしょうか?

動物先進国では数年に1回の麻酔化での歯石取りは定番

日本ではまだまだ歯石取りの意識が低いのですが、ヨーロッパ諸国では数年に1度は歯石取りを行う方が多いようです。
もちろんデンタルケア、オーラルケアは人間の世界でも進んでいますし、歯が汚い人はだらしない人という認識を持たれます。同様の意識が犬にも提供されているのかもしれません。
またアメリカでは日本のような保険制度がないため治療は全額自己負担となり膨大な治療費がかかってしまうから自分でケアをするというのもあるかもしれません。
ならば日本で犬の歯の治療も保険制度がないのですから普段から歯磨きをするのは治療費を軽減できるのでは?

犬の歯は強い?

犬というと歯が強そうに思われますが、実はそうではありません。

噛む力は一般的に100〜160kgです。人間の場合は40kgから60kgほどですから、噛む力はとても強いと言えます。
これは噛むための顎がよく発達していることと、噛みちぎるという食性があるからです。
人間の場合は噛みちぎるよりもくしゃくしゃと噛み続けることのほうが食性として多いですね。
そのため人間の歯は奥臼歯がよく発達していますし、唾液の分泌の中にアミラーゼという酵素も含まれて反芻を促します。
一方で犬の歯はハサミのようになっていてシザーバイトと言われます。
なのですり合わせて咀嚼する作業にはあまり適していません。
前述のようにエナメル質が人よりはるかに薄いため、すり合わせた使い方をしているとあっという間にエナメル質がなくなり柔らかい象牙質がでてくるのです。
ですから犬に硬いものを与えてしまうとエナメル質を擦り切らせてしまい、最後は象牙質になった状態から歯をかけさせてしまうのです。
よく、ヒズメとか鹿のツノをかじらせている方がいますが、それは歯をかけさせるリスクを提供しているようなものです。
そういう私もウノにペットボトルを与えていて上奥臼歯の一部をかけさせてしまいました。
幸い、軽度であったことと露髄していなかったのですが、その状態では象牙質がでたままなので専門医で施術していただきました。あわせて歯石取りもしていただいたのですが、それを機会に私の歯磨き情熱は一気に高まりました。

歯磨き

ウノは食毎に歯磨きをしています。
これについてはまた改めて記しますが、あっという間に歯石がついてしまうのが犬の口腔内環境です。
その理由は、口腔内のpHの違いにあります。 人は口腔内が中性から弱酸性のため、歯垢が約25日間で歯石になるのに対し(個人差あります)、犬は弱アルカリ性のため3~5日で歯垢が歯石に変わってしまいます。
ですのでできるだけ毎日の歯磨きは大切なのです。
それでも歯石はついてきます。とくに興奮しやすい性格の子やくいしんぼうは唾液がたくさん出ます。唾液にはカルシウム等ミネラル分を多く含んでいて歯垢と混ざって歯石になっていくからです。
唾液の少ない子は逆に歯石がつきにくいとも言えます。

歯磨きでは歯石はとれない

実は毎日毎食後に歯磨きをしても歯石は付着していきます。
いいえ、むしろ歯磨きで歯石をとるという考えは私にはあまりありません。
私が犬の歯を磨くのは歯と歯茎の間に歯周菌をためこまないためです。
ですので歯磨き粉のようなものは使いません。研磨剤や歯を白くするものは使いません。
だって犬はうがいしませんからね、そり研磨剤も漂白する何かも全部飲み込んでしまいますから・・・同時に細菌も飲み込むのですから本末転倒です。
私たちは歯磨きしたら必ずよくうがいしますよね。
私は歯石取りについては歯周病予防として最低限と考えています。
色素沈着もあっていいと思っています。

ウノの歯磨き方法はまた次に記しますが、こんなふうに思っています。

にほんブログ村 犬ブログ ボーダーコリーへ

関連記事