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レプトスピラワクチン

以前ウノのホームドクターを決めるためにいろんな獣医に行きました。
その中のひとつの獣医は、混合ワクチンはうちは8種しか打たない。レプトスピラがそこら中で蔓延しているから、これを打たない奴はおかしいくらいの勢いで説明いただいた。
当時、根拠の一つが町田にあるリス園がレプトで大変という特殊な事例はありました。
しかし、「この周辺でも出てますか?」と聞くと、出てますと言う。
「どの型が出ていますか?」と聞くと、その8種ワクチンに入っている型だと言われました。

人間の場合は型まで検査特定するが、犬の場合はそこまでしないし、リス園のような特殊な例以外は一般の獣医では現実的にもおこなわれていない。
つまり嘘をついてまで8種を打たせようとする。
ちなみに、農水省の届出数では犬では毎年20~40頭の届出があります。
一番多いのが2002年で165頭です。2006年以降はだいたい20頭程度です。
この数はもちろん日本全国での年間発症数ですので地域でならせば1頭あるかないかという程度です。
さて、この数を恐るべきか?
それは個人の価値観ではありますが、わたしはあえてそのためにレプトスピラのワクチンを接種する気にはなりません。
また、レプトスピラ混合ワクチンの1回接種だけだと、最長でも半年しか効果は持続しませんので、レプトスピラワクチン2種か4種かを3~4週間後に2回目の接種をする必要があります。
ところが今の獣医のほとんどでこうした単独のレプトワクチンは保有していません。
なので4月に8種混合ワクチンを接種しても、夏の今頃にはもう効果がないわけです。
で、キャンプとか行くなら8種だ9種だと混合ワクチンをすすめている獣医の多いこと多いこと・・・
また、レプトスピラにはいろいろな血清型があって、動物ごとに違っています。
、犬の場合は7型あるのですが、一番多いのがカニコーラという型です。
基本的にレプトスピラは野鼠などの保菌動物からの直接的な接触感染や、汚染された水、あるいは尿などを口にした場合に感染します。そして犬はカニコーラ型の自然宿主です。犬同士が接触する場所、多頭飼育では感染の危険があります。逆に言えば感染している犬がいなければ余程のことがない限り感染はないわけです。
まぁ、仮に感染したとしても、発熱、粘膜からの出血、潰瘍などであり、大半は軽度の症状です。

自然災害の中では注意が必要

一方では、世界中で日々おこっている自然災害、河川の氾濫、土砂崩れなどによって、野生との境界線も切れてしまいます。そうなると汚染された土壌や水の中で作業をする人々がレプトなどに感染するリスクが高くなります。
もちろんそこに住まう動物たちも同様です。
そしてそうした状況下では犬たちの医療も滞ってしまうため、仮に感染していたとしても軽度のうちに自然治癒してしまい、感染数にカウントされないこともあります。
ですから、レプトスピラがないわけではなく、怖くないものでもなく、気をつけるべきものであることは間違いありません。

日常では不要なレプトワクチン

私はウノにはコアワクチンである5種を接種しているのですが、できることなら3種でいいなと思っています。
でも3種のワクチンを保有している獣医がなかなか見つけられないのです。もちろんレプトは不要です。
日本でももっとワクチンを選べるようになればいいのですが、そのためにも受ける側の私たちがもっと勉強すべきだと思います。
獣医にいわれたからそのまま・・・ではちょっと無責任すぎますよね。

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