ドッグダンス世界大会

2025年FCIドッグダンスワールドチャンピオンシップを終えて
2024年のハンガリー大会に続き2025年のフィンランド大会に参加しました。
ハンガリー大会の時と同様にドッグダンス競技だけの為ではなく、ウノと一緒に海外を旅することで得られる実体験がメインです。
その時の体験談は別途海外旅日記としてアップしますが、まずはドッグダンス世界大会について書こうと思います。
ドッグダンスの今を知る
僕とウノのドッグダンスは観ている人が楽しくなることを主題としていますので得点を取る為の遠隔操作や
難易度の高い位置関係(それぞれが別々の方向を向い別々の動きをする等)はあまり入れていません。
その為、世界大会ではもとより高得点や高順位は望めません。
ハンガリー大会でも15位でしたのでそれくらいの順位や得点であれば良いかと思っていました。
しかしながら結果としてはもっと低い点数と順位になってしまいました。
その理由はダンスそのものではなく、いくつかのルール違反、ペナルティを受けた事が大きな要因でした。
FCIのルールはとても厳しくてそれを踏まえてドッグダンスのルーティンは構成しますのでその範囲ではペナルティは受けていないのですが、、、、
小道具の搬出搬入
FCIのルールでは搬入搬出には各1分30秒以内と規定されています。
また、搬入搬出には2名までのアシスタントを使う事ができます。
このルールはJKCが主催する日本のドッグダンス競技会でも同様で、その他の団体でもFCIのルールを使う場合には同じです。
僕たちはまだ2つのルーティンしかありませんが、そのどちらにもたくさんの小道具を使っているのでそのあたりについてはドッグダンス競技会に参加する度にややナーバスになります。
しかしながらこれまでにこの点でペナルティを受けたことはなく、今回の世界大会でもその点を日々練習しており、実際のフィンランドの会場でも1週間ほど前に日本から予約して1時間練習をしました。
ドッグダンスの練習ではなく小道具の搬出搬入の練習をするのは間違いなく僕だけでしょうね〜
ドッグダンス競技当日の朝、チームリーダーと通訳のみがブリーフィングに参加し、競技会に対する質疑応答ができます。
終わって見ればの話ですが、この際に搬入搬出の詳細なども話題にあったはずです。
というのも他の国の人達は搬入搬出に対してあるルールを守っていました。
それは配信された動画を後で全て観てわかった事です。
搬入した小道具はリングに置いて人と犬はリングアウトしてから搬出をする
タイトルのようにすることが他国の人達は徹底してできていました。
何人かはうっかり小道具を手に持ったままリングアウトしようとするところを自国のチームリーダーなどが慌てて注意し、すてるように小道具をリングに置いて出てくる様子もありました。
私はこの事を知りませんでした。
また、日本でのドッグダンス競技会でもそうした事を言われたことはなく、いつも演技終了後にウノをリングに残して搬出を始めて、最後にウノを連れてリングアウトしていました。
この日も、あらかじめチームリーダーにそのようにすることを伝え、もし小道具が次の人の邪魔になるようなら退けてくださいと伝えました。
チームリーダーは了解し特に何も言われませんでした。
ジャッジからのメッセージ
演技が終わるとオーディエンスからの割れんばかりの拍手、動画を見るとMCの女性から「ワォー」の声が入っていました。MCの「ワォー」は私を含めて3名だけ!万歳の状態で拍手をしている人、口笛を吹く人、とにかく観客の評価は最高でした。
練習通り小道具をすぐに搬出を始めると、ジャッジからウノを外に出せ!とうい強いメッセージをゼスチャーと声で受けました。
観客の拍手ではっきりと聞き取れませんでしたがすごく緊急性を感じ、慌ててウノをリングアウトしましたが、普段通りではない搬出でウノにウエイトの指示をちゃんと出さずに搬出を再開したためウノが匍匐前進でリングに少し再入場してしまいました。
これはペナルティになると誰でもわかることなので搬出しつつウノを再びリング外に戻しながら全てを搬出しました。
もちろん?日本チーム、チームリーダーの誰もウノを保持していませんのでまさにウノの危機察知能力があったこと、待つ事がしっかりできている事がペナルティの拡大、失格にならなかっと思います。
搬出時間は制限時間内でしたが、
1.私が小道具を持ってリングアウトした事
2.ウノをリングに残して搬出を始めた事
3.ウノが再入場した事
この3つのルール違反をしてしまいました。
また、演技スタート時に私の左手がウノに触れていた為、保持したとみなされてペナルティを受けました。
失格にはならずとも
終わった時点で私は失格を覚悟していました。
観客の拍手に歓喜した後の事でまさに天国から地獄のような気分で珍しく落ち込んでしまいました。
ウノと少し外を歩いて気持ちを落ち着かせて戻ると、チームリーダーが近づいてきてこう言いました。
「西田さん、足引っ張っちゃったね、これでチーム表彰はなくなったよ、、、、」
まだ結果を知らなかった僕は、おそらく失格か点数が低かったのだと察しました。
落ち込みはさらにどん底、、、「すみませんでした」と言うくらいしか出来ませんでした。
実際には失格にはなりませんでしたがかなり低い点数になりました。
後でFCIの一人にそれとなく聞きましたが、詳しいことは何一つ言えないが、ルール違反は厳格にペナルティを受けます。それをどのジャッジが何によって減点するとかは知らないしわかっていても言えません、、、と言われました。
僕の問題?
その後に日本チームのラインにも謝罪のメッセージを入れましたが、もはやあの会場に顔を出す気にもならず、ただ、みなさんに謝罪する為に会場に行きました。
すると他国の人達から、「なぜ搬出であんな事になった?」「知らなかったの?」「日本ではどうしているの?」と、そしてあれはもしあなたがルールを、知らなかったとしたら、それはあなたの問題ではなく、チームリーダーの問題ですね、とはっきりと言われました。
その後もたまたま同じホテルに泊まっていた他国のチームリーダーから同様のことを言われました。
また、あなたとあなたの犬のリレーションシップはとても強いからリングの外に出したら誰かがリードをつけるべきだったとも言われました。
確かにその通りだとようやくこの日本チームの状況がおかしい事を理解しました。
もちろん私は他の人とは異なり、通訳もアテンドも頼まず、個人行動をしていますからチームリーダーからすれば嫌な存在だったのでしょう。
それは理解できますが、チームリーダーはメンバーが最大限のパフォーマンスを出せるために頑張る縁の下の力持ちであるべきです。
にもかかわらずルールを知らない、知らせないでこのようになった事の責任を酷い言葉でなすりつける。
これはもう自分の強い立場を利用したパワハラです。
また、それを知っているチームメンバーもそれを否定し、チームリーダーに撤回謝罪は求めず、チームリーダーに満面の笑顔、ラインでは「感謝」「感謝」「感謝」どれだけ媚びれるのか世界大会?って思うくらい、、、本当に衝撃的でした。
それが現実なら理解しましょう、でも受け入れません
しかしながらこの件をJKCに伝えても結局はどうにもならないし、そういう体質は一人の被害者を救済するどころか隠蔽されて終わりです。
最悪は要注意人物になってしまいます、、、もうなっているか?😆
だから咎める事はしませんし、恨みもしません。
それぞれの生い立ち、それが人格を作りますから、みんな違います。
私は幸いにも人に恵まれてきましたし、若い頃からたくさんの様々な社会経験をする中で自分のアイデンティティを作ってきました。
それは本当に大きな財産だと思います。
一方でそうではない人もいる事を理解するべきでしょう。
ただ、だからといってその人たちと同じにする事や同調して同じ方向を向く事はしません。
その人はその人であれば良いし、私は私であれば良いのです。
今回のように向こうから暴力的に介入されるから問題になるのであって、私はもっと拒否すればよかったのです、、、状況的には難しいのですが、、、
また、競技会会場に行けば顔を合わすでしょう、そんな時は満面の作り笑顔で対応できるように作り笑の練習をしておきましょう。
ドッグダンス競技会は最悪だけどフィンランドは最高
そんなことでフィンランドでのドッグダンスワールドチャンピオンシップは最悪の思い出になりましたが、それ以外は最高の思い出になりました。
珍しくネガティブな記事になりましたが、現実を自分が受け入れて先に進む為の記録としてアップします。
結論としては誰も悪くない、誰も責めない、だれも僕を責めれないと言う事、そしてこれからもそうであるように願い行動する事です。
この記事で気分が悪くなってしまったらごめんなさい、それを払拭できる記事をたくさん書きますね!