ボーダーコリーの育て方
ボーダーコリーを育てる?それとも?
私の犬のウノはボーダーコリーです。亡くなったビンゴもボーダーコリーです。ともに、誰にも誇れる育て方をしましたし、第三者からの評価も驚くほど素晴らしい。
それはいわゆるSNSで流行りのトレーナーさん達にはない、あるいは得ようとしても不可能な事です。
しかしながら、たった2頭のボーダーコリーです。
20頭育てたらどうなのか?
それには、自分自身の年齢や状況、あらゆる環境が異なりますから、どう育てられるかは全て異なります。
もちろん、ブリーディングによる部分も違えばどう育つかも変わります。
つまり、どんなに育てたところで、それがボーダーコリーを全て知っていることにはならないと思います。
それでも、アウラはボーダーコリーのレッスンが多いので、ある程度の事は言えます。
でも決めつけるのは危険だと言う事です。
タイプ?ワーキング?ショータイプ?
おそらく、日本の犬の大半はこうした分類が難しいです。それくらい荒れています。
ボーダーコリーにしてもそれは同様です。
特にペットショップにいるボーダーコリーや、色々な犬種を繁殖している繁殖屋さんのボーダーコリーはよくわかりません。ましてや、ボーダーコリーと何かの雑種になると、もう血統書すらありませんから、そのラインを追う事もできません。そうなると、おおくの場合には見た目が、すらっとしているからワーキングとか、ずんぐりしているからショーだとかそんな稚拙な判断しかできなくなります。
それは極めて危険な判断です。
ところが、ボーダーコリーを探すと、かわいいパピーの写真がたくさん出てきます。
あるいは、見にいくとかわいいパピーがペットショップにいます。
そうすると、そのかわいさに、イナズマが落ちたとか、目が合ったとか、まるで運命的な出会いのような完璧なる錯覚を覚えてしまい、購入してしまいます。
まぁそれは個人的な感覚ですから何も否定することはありませんが、それも数ヶ月もすると、まるで、ギズモのように変化してきます。
ボーダーコリーは犬界で一番賢いと言われますが、人間で言えば幼稚園児のようなものです。
それよりも、本能的な行動や、感情面での表現がとても素晴らしいのです。
故に、人の感じた事を瞬時に把握して先読みをするように行動したり、動物的な行動が強くなる傾向があります。
もちろん、全てのボーダーコリーがそうではありませんが、少なくともそう言う傾向があるのがボーダーコリーと言えるでしょう。
4ヶ月頃から働き者スイッチが入り出す
ボーダーコリーの一番大きなスイッチはハーディングスイッチです。
つまり牧羊犬として働くための囲い込みスイッチです。
このスイッチが大きなボーダーコリーは牧場で働くと良いボーダーコリーになりますが、家庭では大変です。
動くものを追いかけて、囲い込みます。その際に口が出るものは牧場では不要です。
なぜなら、羊は重要な財産です。それを傷つけてはいけません。
そのため、牧場で働けるボーダーコリーはハーディングスイッチが大きいだけでなく、自制心や、トレーニングを早期からすること、牧場での経験をパピーの頃からする必要があります。
そうしたことが好きな方や牧場主なら良いのですが、そうではない人がそうしたボーダーコリーを迎えると、生涯を通してストレスと暮らすことになります、、、お互いに、そしてそのご近所、生きる社会全般が、、、
6ヶ月齢くらいになるといよいよ始まります
思春期に入ると、行動に根拠のない自信が出てきます。
今までおとなしいと思っていたのが、突然激しく車を追い始めます。
しかし、それは突然ではなく、溜まったマグマが爆破するようなもので、兆候はあります。
ところが、かわいいパピー期からわずか数ヶ月ですから、飼い主さんは、そんな事あるはずがないと思っています。
そして、あるきっかけを皮切りにどんどん激しくなっていき、社会的に生活が困難になってきます。
その間に数ヶ月、飼い主さんは自分でなんとかしようとするのですが、もともと無知な上に上書きするのでますます酷くなります。
賢いボーダーコリーが覚醒するのです、、、、そこで初めて、うちのボーダーコリーはワーキングの血統が強いのだと理解するのですが、もう遺伝子と時間は戻せません。
1歳の頃には諦めるか、頑張るか
1歳くらいになると身体も大きくなり力も強くなります。いよいよ作業が必要とばかりにタイムカードを何枚もぶらつかせます。そして、自分でガチャっと差し込むのです。
そして他の人や犬に対しても極端に神経質な行動や攻撃性(実は攻撃ではないのですが)を見せ始めます。
もうこうなると散歩になりませんし、家の中でも安心して生活ができなくなります。
しかしながら、人と言うのはそうした時に正常性バイアスが働くので、そのうちなんとかなるだろう?とか、まぁこんなものだろう、どこのボーダーコリーもこんな感じだ!と現実逃避が始まります。
しかしながら、もうそれは、子犬を迎えた時の楽しいはずのドッグライフとは全く異なります。
そこに気がついた人はまだそこからトレーニングを始めますが、それも犬をなんとかしようとする訓練をすると、結局は人が変わらないので、一時的に、よくなるようでもまた、しばらくすると、より酷い状況になります。
私は知りません
そうした方からカウンセリングの依頼があります。そうした時は出来る限り丁寧に、しかし犬ではなくあなたの問題ですと返信します。あなたが頑張るなら私も最善を尽くして頑張ります。と、、、
それで、返信がありカウンセリングくれば幸いですが、多くの場合返信すらありません。
まぁ、どう思うかは想像できます。「この犬をなんとかして欲しいのに、私の問題?、確かにそう言うところもあるかもしれないけど、プロなら犬を治すのが仕事だろうが!、何偉そうに言ってるんだ!」そんなところでしょうか?
それはどのように捉えていただいてもかまいません。なぜなら、その人の生活を守る義務は私にはないし、その人の犬を押さえ込むことが正しいとは思わないからです。
そんな人とトレーニングなんてしたくありません。
何頭飼っても犬を知らない、ボーダーコリーを理解しない
犬の問題をなんとかしたいと思う人は、永遠に犬のことはわかりません。もちろんボーダーコリーのことは理解できません。どうぞ、SNSに浸って耳年増になってください、どうぞアニマルコミユーニケーターに無駄なお金を注いでください。ちゃんと、あなたが納得する答えを用意してくれます。それをカスタマーサービスと言います。お客様が満足できることに費用を払ってもらいますから、飼い主さんが納得できない事や難しい事は言いませんし、犬を押さえ込む事で一時的に問題が抑えられればそれで良いのです。
もし、また問題が出たら、ちゃんと丁寧新鮮にあなたの要望通りに接してくれます。
でも、犬はどんどん壊れていきます。
でも、犬は何も言いません、、、喋りませんからね。
アウラは人が本気で学ぶ教室です
私は飼い主さんを忖度しません。間違いは間違いです。犬ではなく人の問題が犬を悪くします。そのつけを私は払いませんし、犬にも払わせません。払うのは無知な飼い主です。
実は、ボーダーコリーは人によってボーダーコリーになるのです。
無知な飼い主の犬はボーダーコリーの姿をした悪魔かもしれませんね。