1. HOME
  2. ブログ
  3. 犬に機能性シャツは必要か

犬に機能性シャツは必要か

雨が続きますねぇ
湿度が高くてお風呂の中みたいです。
こんな日は汗による体温調整のできない犬たちは苦手です。
外に出たがらない子もいるくらいですので無理に出さずとも空調の効いた室内で遊びと学びをするのがいいですね。
さて、先日散歩レッスンの途中でよくお会いする皆さんから質問がありました。
いわゆる機能性シャツを犬に着せたほうがいいのかどうか?という質問です。
気化熱を利用したクールマックスなどは暑い時には体から汗を吸い上げ素早く蒸散し涼しくドライな着心地を提供します。
太陽光を防ぐ「UVカット」つまり紫外線を取り込まない素材もあります。
においを抑える機能をもった素材もあります。
これらは人間のアウトドアやスポーツ時の快適性を高めるために開発されたものを犬用に利用したものがたくさん出回っています。
ではこれらの素材は犬にはどうなのか?
モンベルさんのウィックロンの説明では、「汗などの水分を吸い上げて、生地表面に拡散させて乾かす機能を吸水拡散性といいます。汗が皮膚を覆ったままでは、発汗が妨げられ、体温が上昇してしまいます。そんな不快な状態を改善してくれるのが吸水拡散性の高い生地。吸水拡散性の高い生地なら、汗を吸水し、生地表面から蒸発させることでウエア外側の温度を気化熱で下げてくれます。生地表面の熱が下がれば、皮膚からウエア側に熱が流れ、結果的に涼しく感じるようになります。」
とあります。
つまり水分を放出する際にできる温度差を利用しているわけですね。
ところが犬は汗をかきません。よってその温度差ができないわけです。水をかけるなど何かしら物理的に人間が水分を補給してあげないと機能しないわけです。
で、霧吹きなどで服を湿らせても、暑い季節ではあっという間に乾いてしまいます。
乾いてしまうとあとはたんなる保温性のあるシャツになってしまいます。つまり犬にとっては自分の体温が外に出せないためよけい暑くなってしまうわけです。
また紫外線をカットするためには生地の目が詰まっている方がより効果があるため、より保温性が高くなる可能性もあります。(ウィックロンのような目が荒くても効果の高い素材もあります)
また体にぴったりとフィットしたものは犬本来の被毛のながれを遮断してしまい、風通しがわるくなってしまう可能性が高くなります。(すべての犬種や商品がそうではありません)
本来であれば自然に風がふけばそれによって犬たちはそれを被毛の中に取り込んで体の温度調整の一部を補填しますがそれが困難になってしまうわけです。
また、素材を濡らしたままエアコンの効いた部屋に長くいると逆に冷えすぎてしまい体を壊してしまう可能性もあります。
湿度が高いままでは雑菌の温床になり皮膚の炎症を呼び込むリスクも高まります。
こうやって書くといいことひとつもないって思えますがそんなことはありません。
まず衣服を着ていれば汚れにくくなります。
それとおしゃれですね。(そう思う人とそう思わない人がいます)
あとは雪の中だと雪玉がつかないとか、アレルギーの人には有効であるとか・・・・
あまり機能にこだわらないのであれば服を着せる理由は探すことができます。
もっともヨーロッパで服をきている犬は見たことありませんが、そのうち海外でも流行るのではないでしょうか?
ちなみにウノは冬用のポーラテックでできたコートとレインコートはビンゴのおさがりで持っています。
ただし着たことありませんが・・・今度着てみようね♪
アウラのインスタグラム
ブログ村をワンクリックよろしくです。
にほんブログ村 犬ブログ ボーダーコリーへ
にほんブログ村

関連記事